介護の仕事はキツイのか?介護職のキャリアと年収

介護職はキツイのか?働き方改革で変わる介護職の年収

介護職はキツイのか?介護職の年収

 

キツイ介護職の待遇が変わります!働き方改革と介護職の待遇・年収の変化

 

低い収入や不規則な勤務が変わり始めています!

 

人手不足が深刻化する介護職ですが、何とか介護の仕事を定着させたいと、働き方や待遇を改善する取り組みが各地で始まっています。やる気を高め、質の高いサービスにも繋げる試みです。介護人材を確保するにはどうすれば良いのか、現場の取り組みとは。


介護職の働き方改革

 

介護問題で深刻な問題となっている人手不足、特に都市部では職員を計画どおりに配置できない特別養護老人ホームが、半数近く(東京都・47.5%が人手不足)にも上っています。そしてこの職員不足がサービスの休止や、事業所の閉鎖を招くケースもでています。

 

そもそも介護の現場は何故人手不足になっているのか?

 

介護は命を預かる責任の思い仕事、徹夜の泊まりも重労働もあります。キツイ仕事です。しかし、その割りに給与が低く平均年収は全産業と比べて百万円あまり下がります。ここ数年の離職率は16%〜17%あまりと人材が定着しにくいのが現状です。

 

そこで国はこうした事態を打開しようと、介護職の給与を引き上げる方針を示しました。月給でプラス一万二千円などの処遇改善を行うなどして、10年で介護職を215万人に増やすとしています。

 

しかし、実は10年後には段階の世代がすべて75歳以上になります。たとえ今の国の対策がすべて行われたとしても、介護職はあと30万人あまりが必要だと言われています。

 

一方の介護施設に対しては介護報収の削減で収入が減少、大きな影響があると見られます。介護職を増やしたくても難しい現実の中で、工夫して待遇や勤務体制を見直すことで人材確保を実現している施設もあります。

辞めない介護職の職場づくり

 

勤務短縮でも月収は40万円を確保!

 

負担の重い介護の職場環境を改善しようと、夜勤専門のシフトを設けたりする事業所も増えてきました。それまでは一人の職員が日勤と掛け持ちする不規則なシフトで、夜勤は16時間の長丁場、肉体的精神的にも大きな負担となっていました。そこで、夜勤だけを専門に週3日〜4日担当させることにしました。この結果勤務を7時間短縮、それでも月収は40万円を確保できている事業所もあります。

 

夜勤との掛け持ちを辞めることで、日勤の負担を軽くすることができた例です。日勤の介護職員にすれば、日中だけの勤務が約束されているので、大きな負担の軽減です。精神的にも、自分のやるべき仕事に集中できるので、やる気にも繋がる改善です。

 

さらに負担軽減の取り組みとして、スタッフ間でいっせいに会話ができる通信機(インカム)の導入をしている施設もあります。通信機を使うことで手の空いた職員がすぐに駆けつけられるようになります。

年収が600万円に達する職員も!月収アップへの取り組み

月収40万円以上の介護職

 

人手不足に直面する介護の現場、平均月収は全産業よりも10万円ほど低い水準におかれています。

 

介護職の平均月収
介護職 21.8万円
全産業 32.4万円

 

責任の重さに比べ働き続けても給料が思うように上がらないのが退職の主な原因になってきました。

 

そうした中、介護職の待遇を改善するこころみも始まっています。

 

職員のキャリアアップ制度を導入した社会福祉法人です。職員全員が年一回介護の技能や知識を問う、独自の試験を受験し合格すれば給与が上がります。

 

ケアマイスターと呼ばれる制度で、技術力や指導力の評価に応じ六段階のランクがあります。最高ランクのマイスターになれば、月収が三万円アップ、基本給や手当てを加えれば年収が600万円に達する職員もいます。

 

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管理人

 

今一番伸びしろが大きい介護の仕事

 

日本社会の今一番の問題は次世代への持続可能性の問題です。超がつく少子高齢化社会でもあります、そのなかでどうやって働いていくかということです。

 

また、産業構成比の大きな変化の問題もあります。第一次産業、第二次、第三次産業の従事者の割合の問題です。男性が外で働いて、女性が家事育児を担うというあり方というのは、高度成長期に成立したものです。この高度成長期に経済の牽引車となったのはなんといっても、二次産業です。製造業とか建設などです。

 

これはやはり男性の筋肉量を必要とする男の職場です。なおかつ年率9%を超えるような高い経済成長率の時代でした、ですのでお父さんの給料は年々上がるし景気も良かった、なので女性は家事育児に専念したほうが効率的だったのですが、大体70年代前半から90年代後半のバブル崩壊期ぐらいまで、全作業に占める二次産業の従事者割合は34%前後で推移していたのが、バブル崩壊して10年で2割ぐらいに下がっています。

 

変わって今伸びてきているのが、第三次産業。特に伸びしろが大きいのが医療・介護福祉の仕事です。

 

是非、ケアマイスターを目指し次世代へ受け継がせなければいけない誇りのある仕事です!

 

かいご畑